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気功では、「気」を感じるだけでなく、日々の実践によって「気」を養い、蓄えていくことも大切にしています。
このページでご紹介する気功法の目的は、「気」のパワーを溜めることにあります。
イメージとしては、バッテリーにエネルギーを充電するようなものです。
日々の実践によって「気」を養い、自分本来の生命力を高めていく――。
気功では、こうして「気」を整え、養うことが、心身を健やかに保つことにもつながると考えています。
その方法のひとつが、立った姿勢で静かに行う「立禅(りつぜん/站とう功)」です。
立禅は、大きく身体を動かすのではなく、一定の姿勢を保ちながら、呼吸を整え、身体の力を抜いて行います。
一見するとただ立っているだけのように見えますが、気功では古くから「気」を養うための方法として行われてきました。
このページでは、ご自宅でも実践できる立禅(站とう功)の基本的な方法を、写真とともに分かりやすくご紹介します。
無理をせず、ご自身の身体の状態に合わせながら行ってみてください。
立禅(站とう功)は、立った姿勢で静かに行う気功法です。
大きく身体を動かすことなく、一定の姿勢を保ちながら身体の力を抜き、呼吸を整えていきます。
気功では、「気」を養い、心身を整えるための基本的な錬功法のひとつとして古くから行われてきました。
一見すると、ただ立っているだけのように見えるかもしれません。
しかし、実際に行ってみると、とても奥の深い気功法です。
私が「気」の世界に出会った40年以上前、初めて実践した気功法も、この立禅(站とう功)でした。
そのとき立禅を通して、それまで知らなかった「気」の世界を実感する体験をしたことが、その後、私が気功の世界に深く入っていく大きなきっかけとなりました。
気功の世界では、立禅を非常に大切にしている気功家もおり、立禅を深く実践することで気功の本質が分かるともいわれています。
簡単そうに見えて、とても奥が深い。
それが、立禅(站とう功)の魅力のひとつです。
それでは、実際に立禅(站とう功)を行ってみましょう。
立禅は、特別な道具を必要とせず、ご自宅でも行うことができます。
大切なのは、正しい姿勢を意識しながらも、身体に余計な力を入れず、ゆったりとリラックスして行うことです。
最初から長い時間行う必要はありません。
無理をせず、ご自身の身体の状態に合わせながら、少しずつ始めてみてください。
このあと、写真を見ながら順番にご紹介します。
基本の姿勢をつくります足を肩幅くらいに開き、左右のつま先が平行になるようにして立ちます。
次に、膝を軽く曲げ、身体の力を抜いて楽な姿勢をとります。
少し前傾するような感覚で立ちますが、腰から大きく身体を倒さず、無理のない自然な姿勢を意識してください。
足の裏全体で床を感じながら、ゆったりと立ちましょう。
大きなボールを抱えるように両腕を上げますこれが立禅(站とう功)の基本姿勢です。
両腕をゆっくりと胸の前まで上げ、大きなボールを抱えるような形をつくります。
両手のひらは身体の方に向け、腕全体で丸い円をつくるようなイメージです。
左右の手の指先はくっつけず、10〜20cmほど離しておきます。
脇を少し開け、肘は自然にゆるめておきましょう。
両腕を上げるときは、肩まで一緒に上がらないよう、肩の力を抜いてリラックスします。
大きなボールをやさしく抱えているような気持ちで、ゆったりと構えてください。
身体の力を抜き、呼吸と意識を整えます肩や腕など、身体に入っている余分な力を抜いてリラックスします。
背筋は無理に反らさず、自然に伸ばしましょう。
肛門を軽く引き締め、お腹は少しへこませます。
呼吸は、鼻からの自然な呼吸で行います。
無理に深く吸ったり吐いたりせず、普段どおりゆったりと呼吸しましょう。
そして、できるだけ余計なことを考えず、ぼんやりとした穏やかな意識で行います。
意識は眉間のあたりにそっと置き、そこから正面をぼんやりと眺めているような感覚を意識してみてください。
集中しようと力まず、ただ静かにその状態でいることがポイントです。
両腕の間の「気」を感じながら続けますそのままの姿勢で静かに立っていると、次第に両腕の中に「気の玉」があるような感覚を感じることがあります。
また、両手の間に、磁石が反発するような「気」の圧力を感じる方もいらっしゃいます。
そのような感覚が出てきたら、そこにそっと意識を向けながら、そのまま立禅を続けてみましょう。
立禅(站とう功)は、1回30分〜1時間ほど行うのが理想的です。
ただし、初めての方が最初から長時間行う必要はありません。
まずは5〜10分程度から始め、慣れてきたら少しずつ時間を延ばしていきましょう。
無理をせず、ご自身の体力や体調に合わせて続けることが大切です。
立禅で一番大切なのは、力まず、リラックスして「ふわり」と立つことです。
頭のてっぺん(百会)は天へやさしく引っ張られ、足の裏は大地へ引かれているようなイメージで立ってみましょう。
まるで天地の間に、自然と立たされているような感覚です。
肩や腕に力を入れて姿勢を保とうとするのではなく、身体をゆだねるような気持ちで行うことが、立禅(站とう功)のコツです。
立禅を続けていると、膝や腕が疲れてくることがあります。
その場合は、無理をせず一度楽な姿勢で休み、疲れが取れたら再び立禅を続けてください。
身体に負担をかけず、ご自身のペースで続けることが大切です。
立禅を終えたら、最後に集まった「気」を丹田(下腹部)へ収めるようにイメージします。
両手を下腹部にやさしく当て、ゆっくりと呼吸をしながら、「気」が丹田に集まっていくような気持ちで静かに終えましょう。
この最後の動作を「収功(しゅうこう)」といいます。
気功では、立禅で養った「気」を丹田に収め、自分の内側の「気」として整えていくことを大切にしています。
立禅(站とう功)を毎日の生活に取り入れ、心身ともに健やかな毎日をお過ごしください。
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